収穫後もピスタチオは日光の恩恵を受け続けます

Western Farm Press
2011 年 11 月 11 日
Dennis Pollock

• カリフォルニア州テラ ベラの Setton Pistachio では、二酸化炭素排出量と光熱費の削減のため、太陽光に切り替えました。
• 太陽光システムにより、今後 25 年で 1,400 万ドルの光熱費の節約が期待され、毎年 1,880 トンの炭素排出を相殺できます。
• たった 4 年で 600 万ドルの投資の見返りが期待されます。

カリフォルニア ピスタチオの 2011 年の収穫は終了しましたが、カリフォルニア州テラ ベラの Setton Pistachio では引き続き工場で作物の加工と梱包が行われ、その動力の大部分を農園の作物を育てた太陽がまかなっています。

Setton のマネージャーは、今年の夏に公開した太陽光発電システムによって、カリフォルニア ピスタチオの緑色を育む環境保護を収支決算に加えられることを期待しています。また、環境保全へのこのステップがエネルギー クレジットの獲得として実を結ぶことを願っています。

「弊社では、これを二酸化炭素排出量の低下による投資と考えています。」と、国内第 2 位のピスタチオ加工業者 Setton ゼネラル マネージャー Lee Cohen は言います。

太陽光システムにより、今後 25 年で 1,400 万ドルの光熱費の節約が期待され、毎年 1,880 トンの炭素排出を相殺できます。

テラ ベラと 13 キロ西にあるカリフォルニア州ピクスリーの工場のシステムには 7,600 のモジュールがあり、それぞれの重量が 20 キログラムです。セントラル バレーには出力 1.7 メガワットの能力を持つ最大の私有システムがあり、農業用の太陽光システムがたくさん使用されています。ソーラー パネルの大きさは 300 アールに及びます。

Cohen はテラ ベラ工場の外にある設備を案内してくれました。フェンスで囲まれた場所にある地表面のモジュールのほか、モジュールが搭載された車庫もありました。

Cohen によると、屋根付きの駐車場は社員に好評だそうです。「車に乗ったとき、指を火傷するほど熱くなったハンドルをどうやって握ろうかと困ることもなければ、エアコンを強くする必要もないというのは嬉しいことです。」

この車庫なら排出ガスの削減を期待できます。サン ホアキン バレーの燃えるような太陽の下に車を置いておいたら、運転手は大急ぎでエアコンを最大にするでしょう。

ピスタチオ収穫時と加工工場へのナッツの輸送時に出る粉塵で、ソーラー パネルは覆われています。システムを公開した 7 月中旬には紺色でしたが、もう紺色ではありません。

しかし、Cohen によると、粉塵はシステムの性能を低下させることはないそうです。性能は工場の入口を入ったところにあるディスプレイ パネルで確認できます。パネルは Setton の展示用のピスタチオが並ぶラックの横の壁にあります。

雨が 1 回か 2 回降れば、パネルのほとんどの汚れは落ちます。パネルにマイクロ スプリンクラーを取り付けて定期的に洗浄する計画もあります。さらに、契約の一部として、システムのプロバイダーが定期的にモジュールの "タッチフリー" 洗浄を行う予定です。

返済期間

Cenergy Power of Merced が設計した太陽光発電システムは、毎年 260 万キロワット時以上のクリーン エネルギーを発電します。このエネルギーは、Setton で毎年推定 36,000 トンのピスタチオを分別、ロースト、梱包するのに使用されます。

Cohen によると、会社では太陽光への移行を何年も検討していましたが、以前は返済期間が長すぎたそうです。

「その後、ソーラー パネルの価格が下がりました。」と、彼は言います。他にも開発が進み、返済が大幅に短縮されました。Setton は 600 万ドルを前払いし、以前は返済に 7 ~ 10 年かかると予想されたシステムが、たった 4 年に抑えられました。

連邦政府から現金による助成金という形で 180 万ドルの援助があります。Southern California Edison の送電網に送る余剰電力の買取分で、さらに 180 万ドルのコストが相殺されます。

Cohen は、Edison への売上は、システムの稼働から最初の 5 年間は 1 キロワットあたり 22 セントで電力会社が購入することを求めた California Solar Initiative (カリフォルニア州太陽光構想プログラム) のおかげだと言います。

他にも環境対策として、Setton はピスタチオ加工に使用した水をリサイクルし、農園の灌漑に使用しています。また、ナッツから出る殻ごみをすべて牛のエサにし、セントラル バレーの埋め立て地に廃棄される廃棄物約 14 万トンを毎年削減しています。

カーン郡北部からリンジーに及ぶ 240 ヘクタールの農園でピスタチオを栽培する、ポータービルの Peltzer Farm Management の社長 Tim Peltzer は「まるで最先端技術だ。」と言っています。会社は Setton を通じて自社のピスタチオを市場に出し、Setton の農園 24 ヘクタールも営んでいます。
Setton は、独立した生産者のためのマーケティングのほか、数千エーカーのピスタチオ農園を所有および経営しています。

7 月中旬に太陽光プロジェクトの公開に参加した生産者 Peltzer は言います。「Setton があってよかった。Paramount を牽制できると思います。多少の競争はいいことです。」

Paramount Farming はトップを独走しているピスタチオ加工業者です。

カリフォルニア州での投資

プロジェクトの公開に参加したポーツビル市長 Ron Irish も、Setton の行動は企業に対してカリフォルニア州からの引き抜きの動きがあったとき重要な意味を持つと述べました。

「あの額を投資して去るなんてことはしないでしょう。」と彼は言います。工場では大勢のポータービル住民をさまざまな賃金で採用しています。「カリフォルニア州の私たちの環境で、成長と独立への貢献に関して彼らがしたことは、重要という言葉では言い表せません。」

太陽光発電プロジェクトを導入することで、加工業者は "諸経費を切り詰めた分を還元し、もっと大きな価値を生産者に提供する" ことができると Cenergy (サン ディエゴとマーセドに支社を持つ) の販売マーケティング担当ディレクター Nader Yarpezeshkan は言います。

Setton による導入に加え、Cenergy は公益企業向けの "太陽光を利用した農園経営" 産業プロジェクトのほか、多くの商業農業プロジェクトをセントラル バレーで実施しています。

Yarpezeshkan によると、Cenergy の商業的な太陽光プロジェクトの 90% が農業用で、その範囲は冷却用の揚水への太陽光利用から農産物の加工にまで及んでいます。

「エネルギー費の高騰に対する対策になります。」と彼は言います。ピスタチオ加工業者にとって、たとえば太陽光エネルギーの利用は "世界的な展開" を実現する手段であり、世界市場においてより持続可能です。

Yarpezeshkan によると、Setton による導入は毎年 160 ヘクタールの松林を植林することに匹敵します。

「農業に従事する利用者たちが彼のような会社に助力を求め始めていることは当然です。」と彼は言います。彼は、2009 年のカリフォルニア州エネルギー諮問委員会の統計を示し、揚水、冷蔵、加工などの農園関連の利用が、セントラル バレーの消費電力合計の 75% に達したことを説明しました。

Setton の生産者関係担当マネージャー Jeff Gibbons によると、太陽光利用に移行したピスタチオ加工業者には国内の 4 大加工業者が含まれ、いずれもカリフォルニア州の業者です。その加工業者とは、Paramount、Setton、Nichols、そして Primex です。

Gibbons は、「Setton による導入は "シームレス" で、エネルギー費削減の大きな後押しとなっています。まさにこの場所でエネルギーが生まれ、送電網の負担を取り除きます。必要な場所で電力が生まれるのです。」と彼は言います。

Gibbons は、「カリフォルニア州のピスタチオ生産にとって今年の気候は最適であり、国内の収穫高の約 98.5 % を達成できました。たとえば、収穫期に 38 ℃を超えるような急激な気温の上昇といった問題もありませんでした。」と述べています。

アメリカ産ピスタチオ生産者協会 (前ウェスタン ピスタチオ生産者協会) 代表 Richard Matoian は、「今年はサイズも大きく、これは春の低温によるものです。害虫による被害も少なく、品質は良好でした。」と述べています。

昨年は収穫高 24 万トンを記録しましたが、今年の合計は 20 万トンを少し超えるくらいではないかと予想されています。ピスタチオは、隔年結果作物です。

生産者の畑は、前年度の収穫で価格が決められます。多少変化はありますが、昨年は 1 ポンド (約 0.5 キログラム) あたり約 $2.50 に設定されました。今年の価格は $2.10 の範囲内です。

Matoian はによると、米国農務省は栄養プログラムのため、初めて膨大な量のナッツ (2,700 トン) を購入しました。ナッツの輸出は作物全体の約 63 % と依然として大きな割合を占めています。

食品安全の優先順位

2 年前、Setton は、サルモネラ汚染の懸念が浮上した後、食品の安全を脅かしピスタチオ産業をゆるがす渦中にあることを認識し、テラ ベラ工場で加工されたナッツを自主回収しました。報告された汚染と関係する疾患は実際にはありませんでした。

Matoian は、食品安全の不安に対する Setton の対応を高く評価しました。「Setton は数週間も工場を閉鎖し、広範な洗浄と検査、業界関係者や生産者との対話集会を何度も行いました。

業界の Setton などの企業は汚染を避けるため必要な対策を講じました。Sutton は再発を防ぐため最先端技術を導入しています。」と Matoian は述べています。

Cohen によると、Setton では "農園から梱包、トラック、コンテナー、機器まで" のトレーサビリティを確保するため加工手順全体で無線 ID タグが使用されています。

生のナッツが口に入るまで汚染物質に触れないようにするには、圧搾空気 (加圧した気流) が使用されます。

「食品安全は私たちの事業の機械的部分であり、私たちは新しい技術や方法を常に模索しています。」

ピスタチオ事業は、ニューヨーク市コマックを拠点とする Setton International Foods Inc. の事業の一部です。Setton International は、ナッツ、ドライ フルーツ、食用種子、チョコレート、キャンディからスナック フード産業までを手がけるフル サービス プロバイダーです。

この会社は、ニューヨーク市ブルックリンで Joshua Setton と Morris Setton の兄弟によって創業されました。
1986 年、Setton Pistachio はカリフォルニア州に設立されました。1995 年、Setton Pistachio はテラ ベラでの買収 (旧 Dole Pistachios) に伴って規模を拡大しました。
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引用元 URL: http://westernfarmpress.com/tree-nuts/sun-keeps-shining-pistachios-long-...